『生物の科学 遺伝』2023年1月発行号 試読用動画

ページの再読み込みをするとページめくりが始まります。

『生物の科学 遺伝』2023年1月号特集は「植食性テントウムシの生物学」,テントウムシの「草食系」植食性のテントウムシの一群であるマダラテントウ類について取り上げます。農作物を食べることから害虫とされるマダラテントウですが,「日本のファーブル」と称された故坂上昭一博士が1950年代に研究の先鞭をつけたことでも知られる昆虫であり,植食性昆虫の進化の解明や生物の多様性を知るうえでも注目すべき存在です。本特集では,これまでなされてきたマダラテントウの諸研究を,種分化や進化的適応の観点から概説します。

 巻頭グラビア7頁「植食性テントウムシとその食草のいろいろ」含め,テントウムシ研究についてまとめた,邦語では数少ない貴重な1冊です。ほか各連載や特別寄稿3本も必見です(「2022年ノーベル生理学医学賞について」「バイオフォトグラメトリ」「高校生物で“葉緑体の外包膜の起源”をどう教えるか」)。

 

*昆虫に興味のある方は『クワガタムシの生物学』(『生物の科学 遺伝』いきものライブラリ②)ほか,『生物の科学遺伝』バックナンバー特集「チョウ類の多様性とその保全」(Vol.76-no.2(2022年3月号)「クモのゲノム,遺伝子研究の最前線」(Vol.74-no.6(2020年11月号))「ミツバチ新時代」(Vol.73-no.6(2019年11月号)),「昆虫の不思議な世界」(Vol.73-no.4(2019年7月号))ほか特集「国内外来種問題」(Vol.68-no.2(2015年3月号))などもオススメです。